葉酸を摂るとどんな効果が?

葉酸の主な働きと効果1「ベビ待ち期・妊娠中」

葉酸は栄養素の中でも特に、胎児の発育と深く関わっている栄養素です。
そもそも葉酸には、ヒトの遺伝子情報を担う「核酸」がつくられる際に、その生成を助けて、新しい細胞をつくり出すという働きがあります。一方、胎児は、受精卵の時から何度も細胞分裂を繰り返し、ヒトとしての大切な器官を形成させていきます。そのため胎児期には、特に葉酸の必要性が増すのです。
さらに、多くの研究によって、妊娠前・妊娠初期に十分な量の葉酸を摂取することが、胎児の正常な発育を促し、二分脊椎症<※1>や無脳症<※2>といった神経管閉鎖障害のリスクを低下させることが明らかになりました。
これを受けて厚生労働省も、妊娠を希望する女性、妊娠中の女性の積極的な葉酸摂取を推奨しています。

<※1>二分脊椎症
生まれつき脊髄の癒合が完全に行われておらず、一部、開いたままの状態。下肢の運動機能障害や知覚の麻痺、排泄機能の障害などにつながることがある。

<※2>無脳症
頭蓋骨や頭蓋骨を覆う皮膚などが欠損して、脳の一部が露出している状態。大脳の他、生命の維持に重要な役割をはたす脳幹の形成にも障害がみられる。

葉酸の主な働きと効果2「出産・授乳期」

授乳中の赤ちゃん

授乳中の赤ちゃんは、母乳を通して、たくさんの栄養をもらっています。つまり、ママの摂った栄養はそのまま赤ちゃんの栄養になるということです。ですから、新しい細胞をつくってくれる葉酸は、授乳期の赤ちゃんの発育にも欠かせない栄養素。母乳を通して、赤ちゃんの正常な発育を促してくれる効果が期待できます。
また、母乳は白い色をしていますが、実はママの血液が変化したものです。葉酸には「赤血球の形成に深く関与し、血液をつくる」という働きもあり、母乳の出を良くする効果が期待できます。


■葉酸の主な働きと効果3「一般的な作用」

葉酸は妊娠・出産を迎える女性に特に必要な栄養素ですが、当然ながら、他の栄養素と同様に老若男女を問わず、誰しもに必要な栄養素でもあります。
一般的に葉酸には「赤血球の生成に関与し、血液をつくる」「細胞の再生を助ける」「DNAの正常化を保つ」といった重要な働きがあり、不足すると、悪性貧血やさまざまな生活習慣病の原因になるといわれています。また近年では、認知症を予防する効果が期待できるという研究報告もあり、ヒトの健康に欠かせない重要な栄養素としての認識が高まっています。